あなたが組織を率いるリーダーだとすれば、メンバーの仕事ぶりは大体わかっていると思います。そして、メンバーに対して有用なフィードバックをしているはずです。
なにをフィードバックしたら、メンバーに役立つと思いますか?
メンバーが迷わずに成果へつながる行動を自然にとっていく状態をつくるためには、どんなフィードバックが必要でしょうか。
元サッカー日本代表の監督である岡田さんがTV番組で興味深いことを言っていました。
記憶を頼りに書くので多少ズレているところもあるかもですが、大体の趣旨はこういうことです。
『これまで指示を中心に指導してきた。だけど、そうすると選手は言われたことをやろうとする。言い方を変えると言われたことしかやらなくなる。監督の指示は絶対ですから。自分で考える選手に育ってもらうにはどうしたらいいか?いろんな試合の良いプレイを私も含む選手全員で見るんです。で、良いプレイが出てきたら「あのプレイいいね」とか言うんです。何が良いとか言わない。ポツリと「いいね」だけ言う。そうすると選手は「あんな場面でこんなことしていいんだ」って気づくんですね。指示じゃなくて気づきを促すんです』
解決志向のふりかえりはちょっと似たところがあります。出来たことや工夫を聞いてOKを出すんです。回りくどく褒めたりする必要はないです。「いいね」と一言伝えるだけでいいんです。
特にメンバーが思い切ってチャレンジしてみたときにはとても重要です。
すると「自分がやったことは間違いじゃないんだ、これからも自信をもってやっていいんだ」と思えます。次からは迷わず行動ができるんですね。
メンバーはいろんなことを気にして迷いながら行動してます。ぼくらリーダーはメンバーが一生懸命やっていることから価値を引き出して返す必要があると思うんですね。
なんというかなあ、適切な言葉ではないかもしれないけど、メンバーの成長を促す鏡という感じかな。