
生活ができるのは、みんなの仕事のおかげ
みんなの仕事がつながって生活がまわっています。あたりまえのようで、あたりまえじゃないです。みなさまのお仕事に感謝です。
一人ひとり、気持ちだって、体調だって毎日毎日変わります。サボりたいときだって、体が思うように動かないときだってある。毎日コンディションは変わります。それでも、仕事のために朝起きてPCに向かったり、出掛けていって電車にのって会社に行ったり。
そりゃ努力なしには続けられないです。ぼくも同じです。
そんなぼくらの毎日があって、仕事がぐるぐるまわって生活ができているんだと思います。ミスチルの曲「彩」の歌詞にこんなフレーズがあります。
なんてことのない作業が
回り回り回り巡って
今 ぼくの目の前の人の
笑い声を作ってゆく
こうやって日々の仕事を続けていくことが、きっと誰かの役にたってくんです。
組織がまわっているのはメンバーの働きのおかげ
ぼくらの組織の仕事が毎日まわっているのもメンバーが与えられている役割をなんとかこなしているからです。
メンバー一人ひとりは、毎日違った気持ちや体調を抱えながらも、自分の仕事に取り組んでくれています。そんな中でも仕事を進められている「何か」があります。
この「何か」がチカラなんですね。
自分やメンバーを動かしているチカラを知ろう ウチ・ソト・アイダ
自分やメンバーがなんとか働けているチカラを知ってもっと活用できるようにすることは、解決志向のリーダーやマネージャーとして大切なことです。
チカラは人のウチ、ソト、アイダにあります。この視点はチカラを探すときに参考になると思います。
ウチのチカラは、人の関心や興味。大切にしていること。また性格や得意なこと、身につけているスキル。逆に嫌いなことや不得意なことも見方によってはチカラになります。
ソトのチカラは、協力してくれる社内の人や取引先、技術や知見、予算などがあります。評価の仕方、給与やポジションを決める昇給・昇格の人事制度もソトのチカラになります。PDCAの進め方もソトですかね。場所や時間もソトのチカラです。人が集う機会や様々なタイミングもソトのチカラとして活用できます。
アイダのチカラは、同じ組織のメンバー同士が協力し合う組織力であったり、プロジェクトなどで協働するチーム力です。あるいは、つなぐことで成果が大きくなるような事柄です。
これら3つの視点でチカラを点検していくと、結構見つかると思います。
チカラに気づくための姿勢「ワンダウンポジション」
これらのウチ・ソト・アイダにあるチカラを見つけるためには、ワンダウンポジションをとると見えやすくなります。
ワンダウンポジションとは少し評価基準を下げてみるということですが、そもそも当たり前にあるものを問い直してみるということでもあります。
いま関わっている人たち、いまの組織やチーム、いまこなしている仕事、いま持っているスキルや強み等、これらの既にあるものを当たり前だと思う代わりに、もしなかったらどうなっているか、あることによって何がもたらされているかを想像してみます。
こうして、いまあるもののチカラ(働き)がわかってきます。チカラがわかれば、自然とそのチカラを活かしていこうと思えてきます。
ソトのチカラを使った考え方の事例
単純でわかりやすい事例として、うどん屋さんの事例を紹介します。
群馬県の名物に「ひもかわうどん」というものがあります。幅が1.5cmくらい。普通のうどんより幅が広いうどんです。そもそも「ひもかわうどん」はつゆが染みやすく美味しくなるように幅広になったそうです。
そのチカラに着眼した花山うどんの2代目は、「2倍以上の5cm幅にすれば、もっとつゆの染み込みが増えて、今以上に美味しくなるんじゃないか」ってことで、鬼ひもかわうどんを始めたそうです。これがウケてお店だけでなくお土産も売れて事業が拡大しています。
どうしてうどんの幅が今の幅になったのか。その歴史をひもといていくことで、チカラが浮き彫りになります。そして、そのチカラを拡張した事例です。
当たり前のようになっていたことを、もう一度問い直してみたんですね。
ぜひ、いまあるものを問い直し、既に手中にあるチカラを発見してみてください。